最近何かと話題に上がるポリコレ。
色んな人たちに配慮することは素晴らしいこととされている。
しかし、それって本当に必要なのか?
ゲームを作るにあたってどこまでの配慮が必要なのか少し考えてみる。
ポリコレとは
ポリティカル・コレクトネスの略で、特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないようにする行為のことを言う。
主に人種や性別、容姿といった見た目に関することや、
宗教や性的指向などの思想的な面など・・・
幅広い配慮が必要である。
有名なポリコレの具体例
人種に関するポリコレ
日本で「黒人」と呼ばれるアフリカ系アメリカ人は「ブラック」と呼ばれていましたが、「アフリカン アメリカン」と言う呼び方に変更されました。
また、アメリカの先住民である「インディアン」は「ネイティブ・アメリカン」と呼ばれるようになりました。
若い子は知らないかもですが、私の小さい頃は色鉛筆に「はだいろ」という色がありました。
これが人の肌の色に固定観念を与えるとして「うすだいだい」に改名されたりもしました。
性別に関するポリコレ
特定の性別を連想する言葉が別の言葉に置き換えられています。
特に日本では職業系のものが多く、
看護婦→看護師 であったり、
スチュワーデス→客室乗務員 だったり・・・
教育関係(学校等)では男女ともに 「さん」呼びに統一していたりするみたいだ。
容姿に関するポリコレ
整った顔立ちであったり、スマートな体型のキャラクターは特に目の敵にされがちであり、
あえて ルックスを崩してみたり、色んな体型のキャラを配置してみたり。
男か女かわからない中性的なキャラクターを出してみたり。
肌が白いキャラクターだけでなく、肌の色が黒いキャラクターも何人か出すようにしてみたりと様々な配慮がなされている。
指向・思想に関するポリコレ
最近は多様性を重視する動きが盛んであり、特にLGBTQのような性に関することへの配慮がよく見受けられる。
あえてゲイのキャラを出してみたりすることは非常に重要らしい。
また宗教的な面でも様々な配慮が必要とされている。
ゲーム内でよく見受けられるポリコレ
最近ゲーム内のポリコレ配慮がとてつもないようになってきている気がする。
- 「男・女」と明記しないキャラクリ (タイプA・Bなど)
- 整いすぎたルックスのキャラを作らない
- 肌の黒いキャラを登場させる
- 同性愛のキャラを登場させる
- セクシーすぎるキャラを作らない
など・・・
キャラクターの外見に関する内容が特に多い印象である。
ポリコレの必要性
差別や偏見を減らしたり、多様性を認めることは今の時代は必要不可欠。
これらに配慮することは当然必要である思う。
これらの配慮を欠かしてしまうと炎上は避けられないでしょう。
すると企業の評判や信頼、株価までもが下がってしまいます。
ポリコレを意識しすぎた結果行き着く末路
社会からの視点や企業の存続を意識してポリコレをバンバンに配慮したらどうなるか・・・
やり過ぎたポリコレの末路を 最近話題になったゲームを元に紹介します。
日本の舞台でゲイの黒人侍を主人公にしてしまう
UBIソフトによるアサシンクリードの新作が大炎上しとんでもないことになってしまっています。
AI生成で作った著作権無視のコンセプトアートや、歴史改変など様々な理由で炎上していますが、ポリコレ関連でも非常に燃えてしまっています。
弥助という人物が海外で人気になっていて、織田信長に仕えた黒人初の侍とされているみたいです。
その黒人侍をゲイにしてポリコレ詰め合わせセットにしてみた結果、やり過ぎだと国内外で話題になりました。
ポリコレにポリコレを重ねた結果差別的になってしまった。
そんな本末転倒な結果になってしいました。
発売2週間でサービス終了
ソニーから発売された CONCORD(コンコード)というシューティングゲームが発売後わずか2週間でサービス中止してしまうというとんでもない事態に。
多様性を重視した個性的なキャラクターが登場するのだが、これがポリコレを意識しすぎと話題に。
個性的なキャラクターなのに魅力的でないというなんとも残念な状態になってしまった。
また、類似のゲームである APEXやVALORANT は基本無料でプレイできるのに対して、
CONCORDは4,480円という価格設定。
この価格に見合わぬ魅力の無さが爆死に拍車を掛けてしまったと言われている。
逆にポリコレを無視した結果・・・
ポリコレを意識し過ぎて魅力がなくなってしまう作品も少なくありません。
そこでポリコレを無視して作品を作るとどうなるかというと・・・
当然ですが、ポリコレ団体から叩かれるみたいです。
最近のゲームだと「ステラーブレイド」や「黒神話:悟空」などがいい例でしょう。
ステラーブレイドは主人公が美人でセクシーすぎる体型であり、体の揺れなどが性的搾取であるとされ、フェミニストたちから盛大に叩かれていました。
黒神話:悟空はポリコレのコンサルを拒否したとして団体から圧力をかけられている模様です。
しかし、ゲームの売上はかなり良く、とても素晴らしい作品でユーザーからの評価も非常に高いです。
とある実業家が「多様性は芸術を殺す」といっていましたが、本当にその通りかもしれません。
本当に必要なポリコレについて考える
特定人種や性差、容姿に関する差別についてはやはり配慮すべきでしょう。
黒人だから、女だから、不細工だから・・・
努力で変わることができないものに対しての差別的発言は当然ダメです。
また、強すぎる思想であったり、宗教批判、頑なに多様性を認めない姿勢は良くないでしょう。
逆に、必要なのはその程度であって、無理してポリコレ配慮感を出すパフォーマンスは必要無いのではないかと思います。
変に肌の黒いキャラを登場させたり、あえて主人公を美形にしなかったり、同性愛キャラを捩じ込んでみたり・・・
これらは配慮ではなく価値観の押し付けだと個人的には感じてしまいます。
一部の声の大きい人達を意識しすぎるあまりに作品が魅力的で無くなってしまうのは残念です。
誤解されそうなので補足しておくと、肌黒キャラや同性愛キャラが魅力的でないという意味ではありません。
ポリコレを意識した結果、義務的に作られたキャラである点に魅力を感じないということです。
制作者の理想とするキャラクターを作るべきであり、そこを曲げてしまうと魅力が著しく下がってしまいます。
こんなことを言うとフェミニストに叩かれそうですが、「ルックスの整ったスタイルの良い女性キャラ」は個人的に肯定派で、
男性が喜ぶであろうセクシーでキュートなキャラをもっとバンバン出してほしいと思ったりします。
全てのキャラをそうしろというわけでは無いですが、あえてルックスを崩したキャラを渋々出すのは違うのでは無いかなと。
だってゲームはファンタジーなんだから。
まとめ
ゲーム作りにおいてポリコレ配慮の重要性は少しずつ高まってきていますが、
色んな面に配慮し過ぎてつまらない作品になってしまうのは非常に残念です。
ポリコレについては最低限の配慮に留めつつ、真の多様性に富んだ作品を作ってほしい。
そう1ユーザーとして思ったりします。


コメント