最強育成「血汗馬戦車」とは?
『FE万紫千紅』でキャラクターを育成するうえで、特に重要になるのが ステータスの伸びと技能レベルです。
キャラクターごとに伸びやすい能力が違い、得意・不得意な技能も設定されています。 そのため「どの兵種で育てるか」によって、同じキャラクターでも最終的な性能にはかなり差が出ます。
この記事では技能ではなく、特にステータスの成長率に注目します。 そのうえで、現在かなり強力な育成方法として知られている 「血汗馬に乗せた戦車兵育成」が、なぜ強いのかを順番に解説します。
まずは成長率の仕組みを理解する
成長率とは?
成長率とは、レベルアップしたときに各能力が上昇する確率です。
例えば「力50」であれば、レベルアップ時に50%の確率で力が1上昇します。
基本的には、次のような形で最終的な成長率が決まります。
例えばカイ自身の成長率が「HP45・力45・魔力40……」だったとします。
ここに兵種ごとの成長率補正が加算されます。
- ブリガント:HP+15、力+15、魔力-5……
- シャーマン:HP+5、力-5、魔力+15……
すると、
ブリガントで育成するカイは「HP60・力60・魔力35……」
シャーマンで育成するカイなら「HP50・力40・魔力55……」という具合になります。
つまり、力を伸ばしたいならブリガント、魔力を伸ばしたいならシャーマンというように、 育てたい能力に合わせて兵種を選ぶことが重要です。
騎乗動物にも成長率補正がある
先ほど「キャラクター成長率+兵種成長率+その他補正」で計算されると書きましたが、 この「その他補正」にあたる重要な要素が騎乗動物です。
カイ編では動物を捕獲し、騎乗可能な兵種のキャラクターに配備できます。 そして、この動物にもそれぞれ成長率補正があります。
カイ編で捕まえられる動物は、友好レベル5まで育てると基本的に 合計25ポイント分の成長率補正を持ちます。
例えば、
- 野生のオルニウス:速さ+10、技+15
- 赤羽のメガニウス:力+15、技+5、守備+5
といった違いがあります。
同じカイを騎甲駝兵で育てた場合でも、乗せる動物によって成長率が変化します。
- 野生のオルニウス:HP55、力45、魔力40……
- 赤羽のメガニウス:HP50、力60、魔力40……
物理火力を伸ばしたいのか、速さや技を伸ばしたいのかによって、 配備する動物まで考える必要があるということです。
友好レベルが低いと補正も低い
キャラクターと動物には友好レベルがあり、Lv3・Lv5になると再移動などのスキルも獲得できます。
さらに重要なのが、先ほど紹介した動物の成長率補正は 友好レベル5まで育てた場合の数値だということです。
友好レベルは5段階あり、レベルが1上がるごとに成長率補正の合計が5ずつ増えていきます。
- 友好Lv1:合計+5
- 友好Lv2:合計+10
- 友好Lv3:合計+15
- 友好Lv4:合計+20
- 友好Lv5:合計+25
つまり友好Lv1とLv5では、1回のレベルアップに関わる成長率が合計20ポイントも違います。
カイ編以外の騎乗動物との違い
カイ編で使用できる「野生の馬」などと、それ以外のルートで使用する通常の「馬」などは別物です。
通常の馬には友好レベルがなく、成長率補正も0。騎乗動物由来のスキルもありません。
例外として、アレキサンドラやイオのようにスカウト時点から固有の動物に乗っているキャラクターもいます。 これらは友好レベルや成長率補正を持っていますが、カイ編以外では友好レベルを上げる手段が限られるため、 Lv5まで育てるのはかなり大変です。
そのため、騎乗系兵種で本格的に育成するならカイ編が圧倒的に有利です。
本題:血汗馬戦車が強すぎる
ここまでで「カイ編の騎乗育成が強い」ということは分かったと思います。 ここからが本題です。
巷で最強育成の一つとして挙げられるのが、 戦車兵+血汗馬の組み合わせです。
まず血汗馬の友好Lv5時の成長率補正は、
ここだけを見ると、他の動物と極端な差はありません。
しかし戦車兵には、配備している馬の成長率補正を2倍にする隠し効果があります。
そのため、戦車兵に血汗馬を配備すると動物補正だけで、
まで上昇します。
中級職なのに上級職を上回る成長率
同じ弓系の中級職「戦車兵」と、上級職の「スナイパー」
重装の比較として「戦車兵」と「ヘヴィアーマー」を比べると次の通りです。
| 兵種 | HP | 力 | 魔力 | 速さ | 技 | 守備 | 魔防 | 幸運 | 魅力 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 戦車兵(血汗馬) | +20 | +15 | -5 | -5 | +25 | +30 | 0 | +5 | +10 | +95 |
| スナイパー | +10 | +5 | 0 | +10 | +20 | +5 | +5 | +5 | +5 | +65 |
| ヘヴィアーマー | +15 | +15 | -5 | -10 | +5 | +30 | -10 | +10 | +5 | +55 |
速さではスナイパーに負けますが、HP・力・技・守備などは戦車兵の方が大きく伸びます。
さらに耐久面でヘヴィアーマーと比べても、守備は同等。 それ以外の多くの能力では戦車兵の方が上です。
中級職でありながら、上級職のヘヴィアーマーを成長率だけならほぼ上回っています。
さらに壊れている「戦車兵の道」
血汗馬による補正だけでも十分強いのですが、戦車兵にはさらに 「戦車兵の道」という成長率強化があります。
説明文だけを見ると「自身のレベルが上がるほど成長率が高くなる」という少し曖昧な効果ですが、 検証されている数値ではLv35とLv45を境に補正がさらに強化されます。
今回の記事では、Wiki等に掲載されている検証値を参考に以下の補正を採用しています。
- Lv35~:それまでより合計+45
- Lv45~:さらに+40、Lv20帯から見ると合計+85
最終的に、血汗馬込みの戦車兵は兵種+動物補正だけで合計+180まで到達します。
最上位クラスの兵種でも成長率補正の合計は100~120程度のものが多いため、 この数字がどれだけ大きいか分かると思います。
しかも魔力と物理を両方伸ばして合計値だけを稼いでいるわけではありません。 HP・力・技・守備を中心に、物理キャラクターが欲しい能力へ大きく寄った成長率です。
| 兵種 | HP | 力 | 魔力 | 速さ | 技 | 守備 | 魔防 | 幸運 | 魅力 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 戦車兵(血汗馬) | +20 | +15 | -5 | -5 | +25 | +30 | 0 | +5 | +10 | +95 |
| 戦車兵(血汗馬)(Lv35~) | +30 | +20 | 0 | 0 | +30 | +40 | 0 | +5 | +15 | +140 |
| 戦車兵(血汗馬)(Lv45~) | +30 | +30 | 0 | 0 | +35 | +50 | +5 | +10 | +20 | +180 |
| マスターアーチ | +15 | +5 | 0 | +15 | +20 | +5 | +5 | +5 | +5 | +75 |
| ボウナイト(血汗馬) | +15 | +15 | 0 | +15 | +15 | +15 | 0 | +5 | +5 | +85 |
| フォートレス | +25 | +20 | -5 | -15 | +5 | +30 | -10 | 0 | +5 | +55 |
| オリハルディア(血汗馬) | +20 | +20 | -5 | +5 | +5 | +15 | +5 | +5 | +10 | +80 |
| ザ・キャバリアー(血汗馬) | +25 | +20 | +5 | +10 | +10 | +25 | +10 | +5 | +15 | +125 |
Lv45以降の戦車兵は、最上位兵種と比較しても明らかに異常な補正値です。
ピーテルは戦車兵育成でどれくらい変わる?
実際にどの程度差が出るのか、ピーテルを例に比較します。
比較するのは、
- 戦車兵(血汗馬)ルート
- アーチャールート(アーチャー → Lv35スナイパー → Lv45マスターアーチ)
下のシミュレーターではLv50・Lv60・Lv70まで育てた場合の期待値と、 実際にランダムで育成した場合の一例を確認できます。
ピーテル Lv20~ 育成ルート比較
戦車兵(血汗馬)で育て続けるルートと、弓兵の正規ルートを比較します。
Lv20時点:HP30 / 力12 / 魔力8 / 速さ18 / 技25 / 守備11 / 魔防11 / 幸運12 / 魅力10
兵種変更時の能力補正値は含めず、レベルアップ時の成長率だけを比較します。0ピン時は最低保証でランダムな1能力が+1されます。
期待ステータス比較
| 能力 | Lv20 | 戦車兵(血汗馬) | アーチャールート | 差(A-B) |
|---|
実際にランダム育成した場合
ボタンを押すたびに、選択したLvまで両ルートを実際の成長率で抽選します。
エスメラルダは戦車兵育成でどれくらい変わる?
次は、元々重装系との相性が良いエスメラルダで比較します。
比較するのは、
- 戦車兵(血汗馬)ルート
- 重装ルート(重装歩兵 → Lv35ヘヴィアーマー → Lv45フォートレス)
エスメラルダは守備の伸びが良く、普通に重装ルートで育ててもかなり硬くなります。 それでも血汗馬戦車の成長率がどこまで上回るのかを比較できます。
エスメラルダ Lv20~ 育成ルート比較
戦車兵(血汗馬)ルートと、重装ルートの正規重装ルートを比較します。Lv20能力値は比較用の仮定値です。
Lv20時点:HP38 / 力19 / 魔力7 / 速さ15 / 技16 / 守備18 / 魔防10 / 幸運13 / 魅力12
兵種変更時の能力補正値は含めず、レベルアップ時の成長率だけを比較します。0ピン時は最低保証でランダムな1能力が+1されます。
期待ステータス比較
| 能力 | Lv20 | 戦車兵(血汗馬) | 重装ルート | 差(A-B) |
|---|
実際にランダム育成した場合
ボタンを押すたびに、選択したLvまで両ルートを実際の成長率で抽選します。
血汗馬以外の動物でも騎乗育成は強い
ここまで血汗馬戦車を中心に紹介しましたが、 動物の成長率補正自体は血汗馬だけの特権ではありません。
どの動物でも友好レベルに応じた成長率補正が加算されるため、 最終的に強いキャラクターを作りたいなら、カイ編でスカウトして騎乗させながら育成する という考え方自体がかなり合理的です。
例えば、
- 飛行系で強いカターニャならファルコン
- 飛駝系の物理育成なら赤羽のメガニウス(力+15)
- 飛駝系の魔法育成ならマジニウス、または黒羽のマジニウス
といったように、そのキャラクターで伸ばしたい能力に合わせて動物を選ぶと、 通常育成より高い成長期待値を狙えます。
血汗馬戦車の実際の育成手順
5章までに餌を集めておく
カイ編では5章から動物の捕獲と飼育が可能になります。
それまでに、ある程度の餌を集めておくと育成がスムーズです。 特にメララはよく使うので、少し多めに確保しておくのがおすすめです。
6章からは栽培も可能になるため、5章までに必要以上に大量確保しておく必要はありません。
「落ち日の道」で血汗馬を捕獲する
5章以降、ダグシオン南にある「落ち日の道」で血汗馬を捕獲できます。 レア枠なので、必ず出現するわけではありません。
- 適当な野菜系の餌を設置する
- 付近の採取スポットで採取しながら時間を進める
- 血汗馬が出現したら捕獲する
- 必要な頭数が揃うまで繰り返す
何頭必要かは育成したいキャラクター数次第ですが、 本格的に育成するなら5頭程度捕まえておくと使いやすいです。
まず友好レベルを上げる
血汗馬を捕獲したら、すぐにキャラクターのレベルを上げるのではなく、 先に育てたいキャラクターとの友好レベルを上げます。
基本的な流れは、
↓
おまかせ稼ぎで翌日にする(このときレベルは上げない)
↓
再び厩舎で餌をあげる
これを繰り返します。
友好レベルが低いままレベルを上げてしまうと、その分だけ動物の成長率補正を受けられないので、 最終ステータスを重視するならレベル上げより友好レベル上げを優先した方がいいです。
Lv20になったらすぐ戦車兵にできるよう技能を準備
中級職へ移行できるLv20になった時点で、すぐ戦車兵へ変更できるようにしておきます。
そのため、育成予定のキャラクターは事前に闘技場などを利用して、 必要な騎乗技能を上げておくとスムーズです。
キャラクターによってスカウトできる時期は異なりますが、 基本的にはスカウトでき次第、友好レベルと技能を先に整えてから本格的にレベルを上げる のが理想です。
まとめ:物理キャラのステータス育成なら血汗馬戦車が非常に強力
血汗馬戦車が強い理由をまとめると、
- 血汗馬自体に合計+25の成長率補正がある
- 戦車兵では馬の補正が2倍になり、血汗馬だけで合計+50になる
- 戦車兵自体の兵種成長率も高い
- Lv35・Lv45で「戦車兵の道」による成長率強化が入る
- Lv45以降は補正合計+180という非常に高い数値になる
- HP・力・技・守備など、物理キャラが欲しい能力に補正が集中している
という点にあります。
もちろん、速さを最優先したいキャラクターや魔法特化キャラクターなど、 全員を戦車兵で育てればいいというわけではありません。
それでも、「物理系キャラクターをとにかく高ステータスに育てたい」という目的なら、 血汗馬戦車は最有力候補になる育成方法だと思います。

コメント